この日曜日、MTBジャパンシリーズが滋賀県で開幕した。シーズンを転戦して14年目にして始めて自分の意思で開幕戦欠場を決めた。過去2回開幕戦を欠場したのは1度目は就職1年目、2度目の欠場は勤務シフトの関係。共にやむを得ずの欠場だった。3度目の欠場となった今年は4月に入ってようやく月に3日程の3時間弱のロード練が始められる様になったが、まだMTBのレースを走る程身体が出来上がっていない。例年ならば無理にでも出場するのだが、今年は出来なかった。自分の理想の走りと現実のギャップの大きさに耐える事が出来るか不安だった。
レースは自分の理想と現実のギャップの中でそれらを重ね合わせる為に最大限の努力をするものだと思っている。常に一歩前を行く自分の理想の走りを追いかけて行く。しかしその理想と現実の姿のギャップが大きくなりすぎてしまうと追いかける事を諦めてしまいそうになる。
現実の自分を受け入れると言うのは言うは簡単だが、いざやろうとなると勇気が要る。今までは何とか勇気を振り絞って受け入れようと努力して来たが、今は受け入れられるかどうか判らない。トレイルを見つけてココロ踊る感覚が有りMTBが好きな自分が居る事が判った。今はそのMTBが好きで居たいからレースと言う現実に飛び込む事が出来なかった。
周りから少しづつ入ってくる開幕戦の情報。自分が出場していない開幕戦の情報を知ると、MTBレースが急に遠い世界のモノに思えて寂しさを感じた。