5月31日
6時過ぎに会場入り。前夜に予めテントを張っていたので、やや余裕。
アップ開始時間の7時40分まで、比較的余裕で準備を進める。
富士見はスタート後、直ぐにシングルトラック(ST)に入るため、渋滞は必至。そのため、スタートで如何に前に出るかが重要。しかし、オーバーペースにも気をつけないと、一度焼きついた身体は、そう簡単には元に戻らない。
雨は依然と降り続いている。
選手の中には長袖やウォーマーを付けている選手もいる。オイラは雨での冷えを考えて、この時期は余り使う事のない「スポーツバルム RED1」を上半身に薄く塗る。これで、アンダーウエア1枚分の暖かさを確保できた。
9時ジャストに号砲。スポーツクラス男子のスタート。
注意すべきはオーバーペースと落車に巻き込まれないこと。コース前半のSTでは渋滞でペースが上がらないが、しかし次の登りへ向けて十分なリカバリーができる、と考えれば冷静に対処できる。
登りはケーデンスに注意しながら坦々とペダルを回す。雨は依然と降り続いているが、むしろ泥が流れるので走りやすい。出来る限りグリップする路面を選んで走る。
ハッチンソン・トーロは、良好なトラクションを発生し、1周目の後半のゲレンデの登りも乗ったままクリアし、タイヤがグリップせず押している選手を横目にしながら順位を上げる。
2周目からチームメイトとの抜きつ抜かれつ、が始まった。登りで抜かれ、下りで抜き返す。何だか数年前とパターンが全く一緒。気心知れたチームメイトとの攻防は、また楽しい。
3周目を終えると、いままで乗車可能だったセクションも、荒れてきてバイクを押す時間が長くなってきた。残り2周で、ラストスパート用のドリンク(中身は内緒…)を受け取り、改めて集中しなおす。
実は3周目の半ばから、腰の痛みが気になりはじめた。このままでは、腰痛に完全に支配されてペースを落としてしまう。
「腰の事」頭から完全に頭から追い出すためには、さらなる集中力を搾り出す以外方法は無い。
4周目、腰は相変わらず痛いが、ペースは決して落ちてはいない、と感じていた。途中、何人かの選手にパスされながらも、自分の得意なセクションではしっかりと差を詰めて、再び順位を上げることができた。
結果、25位。トップとの差約9分でこのレースを終えた。
J戦に参加しながらも、シーズンを通した明確な目標が無いまま、数年が過ぎていった。だから、レースを走り切ることに満足をするものの、順位に対しては余り考えることは無かった。
でも、今年は何だか今までと違う気持ちで走っているような感じがする。その答えを今、あえて探そうとは思わない。目標を掲げることは、大切な事だが、同時に自分を束縛することでもある。
ココロを自由にした状態で、その時、ココロが欲するように走り、戦う。これが今の自分のスタイルに見合っているんだ、と感じたレースだった。
また何れ、己を律し、磨き上げることで目標に到達したい、という想いが明確に現れるまではココロを自由のままにしておこう。