July 07, 2009

妥協の先にあるもの。


 妥協せず、最後までやり遂げよう!

 仕事やスポーツの世界では良く耳にする言葉。


 オイラも妥協せず、やり抜く事は一つの美学であると思う。


 しかし、やり抜けば、また、やり抜こう、とすればするほど、考える。

 果たして、妥協せずして完遂できるであろうか。


 オイラが今までやってきたこと、他の現場で見てきたことを考えると、プロの仕事は有る意味、妥協無しではありえないのではないか。


 たとえばプロのレースメカニックであれば、限られた時間の中で、マシンをベストコンディションに仕上げ、トラブルの時は頭をフル回転させてスタート時間までに修復し「その時のベストパフォーマンス」を発揮させる。

 そして「プロのレーサー」は出来る限りの走りで応える。

 一見、妥協の無い美しい世界のように見えるが、やればやるほど、妥協無しではできない世界である。


 プロの仕事は「質」と「時間」のバランスが要求される。

 妥協は「時間」の中でどれだけ「質」を上げて利益=結果を生み出すことができるか、の最終判断地点だと言えるかもしれない。このポイントをどこまで高められるか、がプロの真価といえるのかもしれない。


 「こだわり」を持って仕事をするのはとても大切だし、忘れてはならない事だけど、単に「こだわり」を持つだけでは、単なる道楽に過ぎないと思う。


 ナンデこんな事を言うか?

 とある修羅場で「神」が降りてきて、信じられない動きで切り抜けるコトができた時に、ふと思ったから。


 それにシテも、切り粉が目に入って目ェ開かない…(痛)


 



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